歯を失った後の治療について

歯を失った後の治療について

虫歯・歯周病・事故など、年齢を重ねるにつれ、残念ながら失う本数も増えます。厚生労働省が行っている歯科疾患実態調査では、一人平均の歯を失った本数は、65~69 歳で約7.2 本、永久歯の本数は28 本(親知らずを除く)なので約1/4 を失ってしまうことになります。

歯を失った部分には、歯を補う治療が必要になります。下の表は、歯を失った部分にブリッジ・部分入れ歯・総入れ歯を入れている割合を年代別に集計したものです。60~64 歳で4 人に1 人の方が部分入れ歯を入れ、70~74 歳では4 人に1 人の方が総入れ歯を入れていることがわかります。

歯が動いて咬み合わせに影響すると余計な治療期間と費用がかかることに。

歯は上下合わせて28 本(親知らずを除く)がバランスよく並び、物を噛んだり砕いたりしています。はじめて歯を失った時は「歯はたくさんあるから1 本なくても... 大丈夫。」と思われるかもしれませんが、歯はその1 本1 本が重要です。だからこそ自然と28 本生えそろうようになっているのです。そして、たった1 本歯を失うことからお口全体の崩壊がはじまり、ある一線を越えるとどんどん崩壊していくことになるのです。例えば、歯を1 本抜けたままの状態で長い間放置すると、歯が動いてしまいます。こうなると咬み合わせに影響して、治療も難しくなり治療期間や費用も余計にかかってしまいます。

他にも、虫歯や歯周病、歯並びが悪い、不適合な被せ物・詰め物がある、といった状態を放置すると咬み合わせに影響がでてきます。

咬み合わせは全身のバランスを保つために重要です。咬み合わせが悪いとあごの筋肉に負担がかかったり、あごの位置がずれたりします。あごの位置がずれると、首・肩・腰の位置ずれ、筋肉の緊張など肩こりに影響します。

1、入れ歯

入れ歯が初めての方は、食事や会話などに苦労されます。しかし、入れ歯を付けないでいると入れ歯があわなくなるだけでなく、口内にも様々な悪影響を及ぼします。早く快適な生活が送れるように入れ歯に慣れる必要があります。
もっと快適に食事したい、外れにくい入れ歯にしたい、入れ歯が目立たないようにしたい、といった場合は材質を変えたり、磁石やインプラントを併用したりすることで快適さや機能性を向上させたタイプもあります。(※保険適応外)

2、ブリッジ

ブリッジとは、歯が無い部分の両隣の歯を支えにして、橋を架けるように被せ物を作る「被せ物の橋」のことです。口内の状態や支えとなる歯の状態にもよりますが、一般的に、歯の無い部分が少ない場合はブリッジが選択されることが多くなります。ブリッジは入れ歯のように取り外してのお手入れもなく手軽なのですが、支えとなる歯への負担が大きいのがデメリットです。例えば、支える歯に虫歯などの疾患が無くても削って被せ物を被せたりすることになります。定期的に支えとなる歯のチェックを受けることが大切です。

ブリッジのメリット

●固定式で口内の違和感がない。
●保険が適応できる。

ブリッジのデメリット

●口内の状態によって適応できない。(残っている歯の本数・位置・強度)。
●支えとなる両隣の健康な歯を削らないといけない。。
●支えとなる歯に負担がかかる。。
●歯が抜けた部分の骨が次第にやせていくことがある。

3、インプラント

はじめからインプラントを選択された方は、その良さに慣れて実感することがないかもしれませんが、入れ歯で苦労された方ほどインプラントに変えた時その良さを実感されます。インプラントは手術を伴い、治療期間や費用の負担も大きくなります。しっかりと説明を受け、納得することがとても大切です。

まずはお気軽にご相談ください。ご予約は下記診療時間にて受付けております。

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